利用者の間では周知の事実だが、e内容証明(電子内容証明サービス)がいつまで経っても酷い。
例えば、内容文が文字化けするという質問をいまだに受ける。
専用ソフトまでインストールさせるのになぜ文字化けなどが起こるのか。
この理由がまた馬鹿げている。
Windows XP および Windows Server 2003 向けJIS2004 対応 MS ゴシック & MS 明朝フォントパッケージ(KB927489)をインストールしていると文字化けするのだ。【関連リンク】
Microsoft Windows Vista:Windows XP および Windows Server 2003 向けJIS2004 対応 MS ゴシック & MS 明朝フォントパッケージについて
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/windowsvista/jp_font/jis04/default.mspx
Windows XP および Windows Server 2003 で JIS2004 対応フォントを使用する方法
http://support.microsoft.com/kb/927489/ja
テキスト情報のみの筈の電子内容証明でなぜフォントが関係するの?と不思議に思われる方も多いだろうが、このシステム、一度イメージ(画像)に変換してから送信するようなのだ。
多分、実際に相手方へ送付される印刷物に近いイメージを表示して、それで確認してもらおうという趣旨なのだろうが、これは内容証明郵便本来の趣旨から考えてもおかしい。送信するのは文書の体裁ではなく文字情報であって、目的は文章の内容の伝達だ。
システムとしては、どういう文章が送信されるということを確認出来ればいい筈だ。つまり最もシンプルにするならテキストファイルを送信するだけで事は足りるし、文字コードの問題が心配なら、UTF-8なり何なりで作成されたという情報もファイル先頭にでも付加して一緒に送信すれば良い。現状のように、ワープロソフトで細かい書式設定して文書作成して、それをイメージに変換して表示して・・・などと回りくどいことをするより、どうせ専用ソフトをインストールさせるなら、文字コード・行当たり文字数等を固定した簡易テキストエディタで書かせればよいし、その開発が難しいものだとは到底思えない。また、そもそもウェブ上で充分完結出来るサービスだと思う。
しかし、これは発注者や開発者だけの問題ではなく、文書の(XML等の意味構造主義に対する)視覚重視・罫線主義(何でもかんでもWORD・PDFで罫線の箱を作って記入する体裁主義)に通ずる我々の意識にも関連しているのかもしれない。
ともあれ、これは電子内容証明サービスの問題点の内、ほんの一つを挙げたに過ぎない。ウェブ上でのサービスの説明が非常に分かり難かったり、その割にFAQが全く充実していなかったり、(これは主観的なものかもしれないが)ソフトのUIが何とも妙だったり、差出通数増加でパンクしたり、とにかくこのサービスはこなれていない部分が多すぎる。サービス開始後しばらくは「初めだからこんなものか。でも全国的に多数の利用者を見込む、しかも重要な役割を果たすサービスにしてはお粗末かな。」と、やや諦めに似た気持ちでいたが、サービス開始から何年経っても代わり映えがしないのには呆れてしまう。
私の知らない事情もあるだろう。しかし、いくら何でもこれは酷いと言わざるを得ない。
郵便事業株式会社にも、これ位のことは分かっている人も大勢いると思うのだが、組織が硬直化していて自由に意見が言えないのだろうか。
通信システムは国のインフラ。中でも内容証明郵便は重要な局面で用いられるもの。それがこのような状態にあるということは国民としても恥ずかしいことではないだろうか。
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2010年03月10日
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